物やサービスを販売するためには、プロモーション活動が不可欠です。
効果的なプロモーションとして考えられる施策は、実行するしないに関わらず、
「コレを実行すれば多くの人にみてもらえる」という案を、考えらえる人も多いでしょう。
その中で、全ての案が実行できているか?というとそれはイコールにならないはずです。
実行すれば絶大な広告成果が得られると自分で仮説をたてているのに、
実行できない理由には、費用やスケジュールといった色々な要因もあるかと思います。
その中でも実行することが決まったプロモーション活動において、
少しでも効果が得られるように、
本日は心理学に則ったアドバイスをお届けいたします。
これは購入者や利用者の心理学を元にしているので、どんなプロモーション活動にも
ヒントになるはずですので、ぜひECサイト運用をなさっていたり、プロモーション活動の担当の方は、
自社プロモーション活動に当てはめながら読んでみてください。
Webマーケティングで活かせる心理学
ナンバー9の法則
自身が購入者となった時、末尾に9のついた価格で販売されている商品を見かけませんか?
人は末尾が0。例えば1,000円の商品よりも、末尾が9の999円の方が
購入されやすいというものです。
それは、1,000と999円なら1円でも安く買いたい人が
999円を選ぶのは普通!と思うかと思いますが、
安さより数字によって売上が変わったという実験がありました。
シカゴ大学とマサチューセッツ工科大学の共同研究による、価格テストでも
34ドル、39ドル、44ドルの女性服を用意し、実験したところ一番安い34ドルよりも
39ドル表示の物が一番売れたという結果をだしています。
奇数の方が「安そうに感じる」傾向にあるようです。
奇数だから売れる!という訳ではありませんが、目を止めさせる切っ掛けになるということです。
とくに10月から増税され10%になります。
以前より綺麗な数字が多くなることでしょう。あえて9のつく数字を作ってみるのも
良いかもしれません。
どうでしょう?広告でのヒント役立ちそうでしょうか?
その他にもあるので、どんどん紹介していきます!
奇数の法則
9の数字について前述しましたが、実は人間は「偶数」より「奇数」が好きなのです。
これは、脳が奇数を心地よく感じる傾向があるとファキュルティ・フォーカスの調査でわかりました。
広告の1番最初に奇数の数字を置くのと、置かないのでは、記事の読まれ方に変化がでてきます。
これは、『「売る」広告』という本にも記載されています。最初に数字を出すことで
クリック率が大きく変わったという内容です。
LP作成の時には、お得な数字、実績の数字が出せるようであれば、最初に掲載しましょう。
もちろんそれ以外でも、奇数の数字で大きく打ち出せる数字があれば、
是非掲載してみてはいかがでしょうか?
社会的証明の法則
これは自分にも当てはまる!という人が多いのではないでしょうか?
人間は、メーカーの商品説明よりも、他者(購入者や推薦者)のおすすめの声を信用するというものです。
どんなに販売者側が「〇〇が商品のおすすめポイント」だと紹介しても、
お客様はレビューにある「△△が使いにくい」や、「□□が良かった」のポイントを信じる傾向にあります。
この法則が元になっているビジネスがあります。それはインフルエンサーを用いたビジネスです。
芸能人や著名人が「おすすめ」と商品を紹介するプロモーション手法も、これに当たります。
このような好感度や発言力のある人による広告は、インフルエンサー・マーケティングと言います。
SNSが盛んになって以降、人気ブロガーや人気Youtuberなど購買に影響力を持つインフルエンサーが増えています。
このように社会的証明の法則とは、多くの人が良いというものは良いものに違いない!、という
心理を用いた戦略です。Webマーケティングの場合は、商品を手に取れない分より顕著です。
レビューをうまく集めて、販売に活かしましょう。
そして、ここでぜひご紹介しておきたい法則があります!
ザイアンス効果です。
ザイアンス効果
これは、アメリカの心理学者のロバート・ザイアンスが発表した法則です。
ザイアンスは、漢字を知らないアメリカ人に、いろいろな漢字を1~25回にわたって見せる実験をしました。
そしてその結果、見た回数の多かった漢字が他の漢字より好感度が高くなったそうです。
これを広告業界でいうならば、TVCM、つり込み広告、新聞・雑誌などでしょうか?
色々なところで見かける商品は、自然と好感度が高まり「よい商品」に感じるというものです。
なので単一の広告より、複数の広告を動かし
少しでも顧客と接触する機会を増やした方が良いでしょう。
Web上の広告を同じです。
リスティング広告だけを運用するのも良いですが、リマケ―ティング広告を一緒に動かした方がよかったり、
メルマガを定期的に送るのも大切なことです。
特にリマーケティング広告やメルマガ等は単体効果での判断ではなく、
こうした接触回数を増やす事で実は「高感度アップ」に繋がっていることがありますので
一概に「効果がない」として運用を取りやめるのはもったいないです。
まとめ
マーケティングにおいて、同じ施策を行うにしても心理学を利用することで
効果の後押しになったりします。
実行=CVではなく、うまく利用することで効率をアップすることができるというヒントです。
こういったヒントは他にもたくさんあります。
文字より画像が与える印象の方が強いものや、先に与えられると人はそれをお返ししようとする返報性の法則など。
心理学を利用したプロモーションは身近に存在しています。
商材によって使うと逆効果だったりするものもありますので、
商材に合わせた心理学で効率よくプロモーションを行いましょう。
ECサイト運用の担当者や、プロモーション担当の方で、
Web広告でお悩みでしたら、ぜひご相談ください!
同じ広告費であってもほんの少しアプローチを変えるだけで、効果が変わることがあります。
また、ステップメールなど繰り返しお客様との接点を増やし次のCVにつなげていく施策のお手伝いもしております。
Written by Baycross Marketing