スマートフォンの普及に伴い、ECサイト利用者も年々増加しています。
経済産業省の発表によると、2017年の日本のEC市場は16兆5,000億円を突破し、前年比109%と大幅に伸長しています。
ECサイト(ネットショップ)を開業している企業の中には、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングのようなモールだけでなく、自社ECサイトを開設している企業も少なくありません。
そんなECサイトの効果を高めるために欠かせないのが、ランディングページ(LP)の存在です。
そこで今回は、ECサイト運営者なら知っておきたい「LP制作の流れ」についてご説明します。
ランディングページ(LP)とは
ランディングページ(LP)とは、ユーザーがサイトを訪問した際に一番最初にアクセスしたページのことです。
正確にはECサイトのトップページや商品詳細ページであってもランディングされる可能性がありますが、一般的にLPといえば、広告等のリンク先に当たるページを指す場合がほとんどです。
LPはECサイトや商品・サービスの第一印象を左右するものです。
予算をかけてWebプロモーションを行っても、LPの質が低いとコンバージョンに繋げることはできません。
ECサイトのLP制作の流れ1: 構成案(ワイヤーフレーム)を作成する
LP制作は、構成案(ワイヤーフレーム)によって全体の流れを決めることから始まります。
構成がしっかり決まっていないと、デザイン着手後に大幅な修正が必要となり、無駄な作業が発生してしまいます。
画像の配置やメインコピーなど、LP全体のイメージを関係者全員で共有しておくことが大切です。
ECサイトのLPでは、商品を購入してもらうことがゴールとなります。
LPの効果を高めるために重要なのが、購入ボタンの配置やデザインです。
購入導線は多すぎると煩わしいと感じてしまいますし、少なすぎてもユーザーにストレスを与えてしまいます。
ユーザーの購入意欲を掻き立て、最適なタイミングで購入させるような導線の配置が理想的です。
また、ターゲットによっても訴求する内容や話の順序が変わってきます。
構成案を作成する際は、下記のような要素も考慮する必要があります。
- その商品・サービスを認知している健在層か、認知していない潜在層か
- 新規ユーザーかリピーターか
- PCユーザーとスマホユーザーどちらが多いか
ページを閲覧したユーザーがスムーズに読み進められるよう、話の流れを考えながらLP全体の構成を決めていきましょう。
ECサイトのLP制作の流れ2: デザイン案(カンプ)を作成する
構成案で全体の流れが決まったらデザインに着手します。
まずはデザイン案(カンプ)を作成し、トンマナやレイアウトなどを固めていきます。
LPに動きをつける場合は、デザイン案の時点で、どこをどのように見せるのか決めておきましょう。
ECサイトのLPでは、その商品・サービスならではの魅力を伝え、「購入したい!」と思わせるためのデザイン性が必要となります。
ブランドサイトやコーポレートサイトと違い、デザイン性よりも分かりやすさ・使いやすさが重要です。
おしゃれなデザイン=売れるデザインというわけではなく、ECサイトならではの“売るためのデザイン”が求められます。
売れるLPを作るには、商品知識やECサイトの制作経験(ノウハウ)が必要不可欠です。
購入ボタンの見せ方や商品特性の伝え方など、ECサイトだからこそ求められる情報を分かりやすく伝えることが、LPの効果を最大化するカギとなります。
ECサイトのLP制作の流れ3:コーディング
カンプでデザインが決まったら、いよいよコーディングです。
近年、CSSやJavaScriptによって様々な表現が可能となりましたが、ECサイトのLP制作では、凝った技術は必要ありません。
重要なのは「見せたい情報を確実に見せる」デザインです。
ECサイトでは、見出しの見せ方や話のつなぎ方ひとつでLPの効果が変わってきます。
小さな「YES」を積み重ねることが、コンバージョンへとつながります。
デザイン性を重視して無駄な動きを付けると、動きの部分に視線が散りやすくなります。
すると目を引きたいコピーなどが埋もれてしまい、本当に伝えたいことが伝わらず、ただのイメージ広告になってしまいます。
ブランドサイトとECサイトは異なるものだということを意識し、ユーザーが求める情報・こちらが伝えたい情報を確実に伝えるためのデザインを採用することが大切です。
「ECサイト運営者なら知っておきたいLP制作の流れ」まとめ
LP制作の流れを改めて整理すると、
- 構成案(ワイヤーフレーム)を作成する
- デザイン案(カンプ)を作成する
- コーディング
の3ステップです。
もちろん、構成案に着手する前にはターゲットの選定や自社ECサイトの分析、競合分析などが必要となります。
商品・サービスを認知させるためのデザインと、“売る”ためのデザインは異なります。
売れるLPを制作するためには、ECサイトに精通したノウハウと経験が必要です。
ECサイトだからこそ求められる情報を理解し、より効果的なLPを制作・運用していきましょう。
Written by
Aida
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